MRI検査において成人の鎮静が組織の管理下で実施されていないことが問題とされ、麻酔科医が同席するのが最善ですが、MR安全管理チームの構成員である放射線科医師と主治医が協議のうえ麻酔方法を決定し、この鎮静方法に責任を持つ医師はどちらであるかを決めたうえで、鎮静を実施されるのは施設として致し方のない対応だと考えますが、鎮静下で生死にかかわる事故が発生しているのも事実ですので、特に慎重であるべきだと考えます。
また、麻酔薬を投与する前に投与量や投与方法ならびにMRI検査中に投与された方が異常を呈した場合にどのように対処するか(被検者をまず検査室外に退避させ、どこで、どのような対処を行うか。そして、その対処する機器や薬剤が揃っているかなど)のチェック項目(チェックリスト)を事前に作っておいて、麻酔薬投与前に技師を含め担当医師、看護師などのチームで確認(タイムアウト)にで、チェックリストに沿ってスタッフの意思疎通をはかり、間違いがないかを確認することが安全運用のために求められています。
その後、検査中は生体モニタを装着し、目視で被検者を観察するのはもちろんのこと、検査終了後に被検者が麻酔から覚めて普段の状態に戻られるまでをフォローします。
以上のことを組織がシステム的に取り組むことを求めています。