「安全にMRIを実施できる」とは言えません。
ストライカー社の整形外科系のインプラントの添付文書をいくつか見ましたが、MRIの安全性に関する記述のないもの、あっても「本品については試験にMR安全性評価を実施していない」と記載のあるものしか見つかりませんでした。したがってストライカー社製の整形外科系のインプラントにはMRIに関する安全指標を記載していない添付文書が多くありますので、インプラントの組成(コバルトチタン合金やチタニウム合金など)によって吸引力がどれくらい働くかと、インプラントの固定力が静磁場による吸引力に勝るかを推定してMRIの可否を判断するしかありません。さらに、発熱に関することは全くの未知です。以上のことを総合的に考えて自施設の判断でMRIを実施するということになります。MR検査室に入る時から被検者には、「何か異変を感じたら直ぐに申し出てください」と話しかけながら検査テーブルに寝ていただくのですが、いつも悩ましいです。吸引力やアーチファクトの大きさを考えると低磁場の方が安心ですが、施設よって判断基準や実施基準は異なるようです。MRIはできたもののピリピリと熱を感じたと終了後に言われたこともあります。