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幸いにして人的被害はありませんでしたが、酸素ボンベをMRI検査室内に持ち込む事故が発生しました。今後このような事故が発生しないようにするための対策や防止策があれば教えてください。
医療機器・器具
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MRI用ストレッチャに付属する酸素ボンベ置場は撤去し、病棟などから搬送される場合もタオルケットなどで隠れないよう足元にボンベを置くようのがのぞましいです。
またMR検査室近辺でストレッチャが待機する廊下の壁(2か所)にも医療用ガスの配管をするなど、検査待機中も含めて酸素ボンベを使用する必要のない環境にすることが大切です。
病棟や外来から持参されても、視覚的に誰もが気づけられるよう、そのままでは入室できないシステムにすることが必要です。

患者のベッド移乗は装置のカウチを外して検査室外で行うことや、MRI検査室に入室する際への防護柵を設ける。MRI室に入室する人に警告を発するシステムを採用するのも有効な手段です。

   

 


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酸素ボンベも含めた強磁性体がMRIエリアに持ち込まれたときに、MRI非対応製品であることが目立つように明確な表示を速やかにしておくことが有効です(図)。

MRI対応ストレッチャなどのMRI対応製品に酸素ボンベなどのMRI非対応製品が搭載されてしまい事故が発生するケースがあります。MRI対応製品をMRIエリア外に持ち出す(貸し出す)と、知らないところで酸素ボンベなどの磁性体が装着される可能性があります。MRI対応製品はMRIエリア内のみで使用することが望ましいですが、MRI対応製品をMRIエリア外に持ち出す(貸し出す)運用をしている場合は、そのようなリスクが発生することを念頭に入れて対策を考えておく必要があります。

また、酸素ボンベを使用するような患者さんに対応する場合、複数のスタッフが患者の移動などに関わる可能性があります。その場合、誰かが「確認しただろう」となりがちです。スキャンルーム入室直前の安全確認では、誰が最後に確認するのか(例えば検査室担当の診療放射線技師など)を明確にしておくことが重要です。

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