歯科用インプラントの中で歯茎に磁石が埋め込まれているタイプのものに対してMRI検査を実施すると、歯茎が弱くなっている場合の脱落・吸引や磁力が弱くなる可能性がありますので、かなりリスクが高いと考えられます。被検者に対する説明だけではなく、同一症例であっても検査の都度、検査同意書などで本人の承諾を得、書面に残す手段をとっておいた方がいいと考えます。
その同意書には、「MRIにより吸引力が低下する可能性および実際にそうなった場合においても金銭面などを含めた補償はしない」と記載されている施設もあります。また、「インプラントの磁気に影響がある」という理由で、本人の同意を得た上で検査をお断りしている施設もあるようです。
歯根インプラント側に磁石がない場合であっても、すべてがMRI検査可能でありませんので、上記リスクを鑑みて検査を実施する必要があります。
ご本人が種類を把握されていない場合は、手術施行医に確認をとった方が無難だと考えます。