MRI SAFETY FORUM にようこそ。 ここではコミュニティメンバーに質問したり、 回答を得ることができます。



血栓塞栓用コイルの添付文書に以下の記載があるのですが

静磁場強度:3.0T(テスラ)以下

空間傾斜磁場:1600 ガウス/cm 以下

15 分間以下のスキャン(通常操作モード)における全身平均比吸収率(SAR)の最大値2.0W/kg(スキャニングシーケンス毎)

空間傾斜磁場は場所に測定する場所によって異なると思います。実際にMRIを受ける際に気にすべき値は静磁場強度なのでしょうか?それとも空間傾斜磁場を含めて気にすべきなのでしょうか。
ステント・フィルタ
タグ変更

回答 1

+1 支持
添付文書の記載内容については、すべてがクリアされないと安全が保証できないと考えてください。

空間傾斜磁場(空間勾配磁場)は、静磁場マグネットの磁場分布において、磁場強度の空間的な変化率を表した指標です。単位はT/mまたはgauss/cmです。磁場による力(吸引力)は、「静磁場」×「空間勾配」で決まりますので、静磁場だけでは安全指標になりません。近年のアクティブシールド型マグネットでは、磁束密度が密になり勾配が急峻になるガントリ開口部付近のマグネットカバーに近い位置で最大の偏向角(最も強い吸引力が働く)となります。

その大きさは、装置のマグネットカバーの形状によっても変化します。G社のトンネル型マグネットカバーの比較での最大が14.9T/mというデータがあります。ただし四肢専用機では31.42T/mとなっています。他のメーカも調べることが可能だと思います。

お尋ねのコイルでは、1600gauss/cm = 16T/m まで大丈夫ということですので、私が調べたG社のトンネル型装置では大丈夫だということになります。念のため、ガントリ開口部付近の端付近には近づけないほうがより安全だと言えます。
...