ステントが内皮化していれば1.5T、3Tともに検査可能ですか。

Question

一年以上前にステントグラフトを留置している患者さんの検査において添付文書の確認ができない場合、冠動脈ステント同様に内皮化していれば、1.5T、3.0T共にMRI検査可能と考えていいでしょうか？

Answer 1

添付文書を確認できなくて検査が可能だとは絶対に言えません。少なくともどのような成分で作成されたどのような形状のステントであるかの確認が必要です。金属である限り発熱の危険性が常にあります。通常の判断としては、添付文書に制限値などが記載されていない限り「検査は実施しない」とするのが妥当だと考えます。

しかし医学的にどうしてもMRI検査を実施しなければならないと医師が判断された場合は、被検者に起こりえる危険性（時には生命に危害が及ぶ可能性があること）を説明し同意を得たうえで、低磁場装置でSARを極端に落とした条件で検査を実施するしかないと考えます。