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健診施設の体内金属および手術歴の事前確認についてお聞きします。

現在当クリニックは健診施設として、3.0TのMRIを運用し、頭部および腹部へのMRI検査を行っております。

健診施設なので、希望者に対して検査を行うという建前だとは思いますが、その場合の体内金属および手術歴は誰が確認すべきでしょうか?

また病院などの医療機関と大きく考え方やプロトコールは変わるものでしょうか?

当クリニックの現状では2週間前に被検者から提出される質問票を看護師がチェックし、被検者の手術歴や体内金属を勘案し、必要時看護師が被検者に連絡をして詳細な情報を得るようにしています。最終的に看護師が担当医師よりMRI検査の可否を得ています。MRI技師は事前の情報から気になる被検者には電話をするようですが、手術をした医師か病院で確認してくださいと伝えるだけであるようです。またMRIの技師としては「やる」か「やらない」かがわかればよい、その確認作業は自分たちに仕事ではないというスタンスです。

組織の意思決定の問題や組織間の意思疎通の問題も含んでいるとは考えますが、通常の健診施設ではどのように体内金属のチェックや、手術歴のチェックはなされているのでしょうか?事例などがあれば、ご紹介いただきたいと思います。

私見ですが、こちらのサイトからも、通常は医師または技師が確認していると考えています。転職してはじめてこのようなフォームになっており、MRIのリスクマネージメント上も不都合が生じると考えます。通常検査したMRI技師も問われると思いますが、「私たちは検査をしていいといわれたからしました。」という言い訳が通るとは思えないのです。できれば、法的根拠や判例もあると助かります。
問診・事前確認
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回答 1

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検査前に体内金属や手術歴、装着備品についてチェックをしなければならないのは、MR装置を運用(操作)する者の義務です(装置の添付文書に記載されている)ので、健診施設であっても病院であっても変わることはありません。チェック内容もまったく同じです。

看護師さんが第一次チェックをしていただくのはまったく問題ありませんが、最終的に責任が問われるのは安全であるか否かの知識を最も有しているMR装置の操作者だと考えます。主治医(オーダ医師)のチェック漏れや看護師さんのチェック漏れの最終関門として機能するのが現場の技師であるというという認識でMRI検査業務に就いていただきたいと思います。

もちろん施設として安全管理に万全を期するための情報共有はもちろんのこと最終責任者は院長ですが、職員全員が同じレベルで安全管理に努めることが医療人としての責務だと考えます。

医師が判断して検査を実行する場合は、身体の安全や装着機器の保全が補償できない状況で、MRI検査の有意性がそれを上回る場合に医師の責任でMRI検査を実施する場合がありますが、それは患者の生命(予後)に関わるような場合に許される行為ですので、健診施設では通常ありえない状況です。
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