MRI SAFETY FORUM にようこそ。 ここではコミュニティメンバーに質問したり、 回答を得ることができます。


フェジン静注40mg(鉄製剤)を点滴静注されている方にMRI検査を施行した後まもなく脳梗塞を発症されました。鉄製剤静注中のMRI検査に伴う脳梗塞のリスクについて知りたいです。この鉄製剤の添付文章にはMRI検査に関する記載はありませんでした。造影剤の中にも静注用の鉄製剤は存在していますが一般薬剤とは別と考えた方が良いのでしょうか。ご教授のほどよろしくお願い申し上げます。
体内摂取薬(剤)
カテゴリーを変更

回答 1

0 支持
フェジン静注40mgは、鉄欠乏性貧血症に用いられる含唐酸化鉄注射液です。組成は〔Fe(OH)3〕m〔C12H22O11〕nと記載され、Fe(OH)3は通常は磁石に付かない酸化鉄です。また、コロイド粒子も6~8nmということですので塞栓を起こす可能性は極めて低いです。本剤を製剤している製薬会社にも尋ねましたが、磁性(溶剤吸引)に関する障害事例は今まで報告されていないとのことでした。

したがって今回のフェジンを静注されていたことと、MRI検査後に脳梗塞を発症されたことの因果関係はきわめて低いと考えます。ただ、いろんな酸化鉄があるようですので、それぞれに確認しておく必要があります。

また表皮に塗るような化粧品に含まれる酸化鉄は、吸引されなくても導電性が高いので火傷の危険性があります。
...