磁石式人工肛門は1974年に西ドイツのErlangen大学外科Hegemann教授の発案で開発された。腹腔内に入れるMagnetic Ringと人工肛門の蓋としてのMagnetic Cap、RigとCapの間に入る活性炭入りのスポンジの3つから構成されている。このRingとCapが1~3.5cmの距離で平均した磁力を有する独特の金属からできており、その磁力は半永久的に保たれるとされています。
この体内に埋め込まれたRingの磁石が、静磁場コイルに近づくことによる吸引と脱磁が危険であり、機能を失うとしてMRI検査禁忌になっていると考えられます。ただ、製造元や添付文書を特定することはできませんでした。また、禁忌を掲載している施設でも経験したことがないとのことでした。
もし、この記事をお読みの方で、実経験があって注意事項などをご教示いただける方がおられましたら、是非ご一報ください。