体内に埋め込まれた金属が金合金の針である場合、静磁場に対する吸引力は働かない可能性が高いですが、合金であるため絶対に吸引力が働かないという保証はありません。もうひとつ金属が非磁性体であっても電気を通しますので発熱の危険性があります。これに関してはどのような状況で発熱するかが特定できませんが、不確定要素として可能性があると言えます。
したがって今回の場合、「吸引は多分されることはないが、発熱によって被検者に障害を与える可能性がある。」という結論になりますので病院側がお断りしたのだと考えます。吸引については強磁石を近づけて吸引の程度を調べることができるかもしれませんが、発熱に関しては実証することができません。どうしてもMRI検査を選択される場合は、リスク(火傷)を承知で検査を受けることになりますので、検査後に検査実施者(病院側)とトラブルにならないように同意書などに承諾のサインを要求されることになると考えます。