歯科用インプラントの場合、安全性と画質を担保するために取り外すのが基本となります。
ブジッジなど取り外せない場合にMRI検査が実施できるかですが、日本磁気歯科学会から歯科用磁性アタッチメント装着者のMRI安全安全基準マニュアルによると、磁石の付いた入れ歯を外した状態のアタッチメント(磁性ステンレス30~120mg)に対する注意事項で、3.0T装置で吸引に関しては、緩んで外れかかっている場合には口腔内で脱離する可能性がある。発熱に関しては、20分間の最大SARで0.8度、6分間のRF照射で0.2~0.3度の温度上昇がある。通常条件で撮像すれば15分以内で0.5度を上回らない。ただし、鋳造用磁性合金を応用した磁性アタッチメントでは発熱が大きなリ推奨できない。と記載されています。
以上の記載を鑑みて、ステンレス製でしっかり固定されていれば検査可能だと判断されますが、脱離や発熱などの不測の事態が起こる可能性がゼロではありませんので、そのことを患者に十分に説明し、患者に納得していただいたうえで検査を実施することが重要であると考えます。