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心臓検査についての質問です。

①前処置についてです。当院では心臓CTの検査時にセロケン、ニトログリセリン等の処置をしています。心臓MRI検査(単純、造影を含めて)ではみなさまの施設ではどうされていますか?文献で調べたところ、心拍数をコントロールしなくても一応検査は可能だそうでβ選択的遮断薬を前処置には使用せず、冠動脈MRI検査時には、ニトログリセリンを前処置として投与しようか検討しています。因みに当院は造影での検査はPerfusionの検査は行わず、遅延造影のみを予定しています。

②造影剤の量、注入速度についてです。当院は造影での検査はPerfusionの検査は行わず、遅延造影のみの検査を予定です。そこで造影剤の量ですが、体重×0.2mlの量と生理食塩水20~30mlであと押しすれば大丈夫でしょうか?あと遅延造影のみですので注入速度はどれくらいが適当でしょうか?仮に安静時のみperfusionを行い、その後遅延造影を行うとした場合の条件も教えてほしいです。

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①前処置について

 心臓MRI(単純・造影)において心拍をコントロールする前処置(βブロッカー)は、ほとんどの施設で使用されていません。高心拍の場合は、シネの時間分解能を確保するためにセグメント数を調整するなど対応が可能です。特にAMIなど遅延造影が主体となる検査では、心拍数を遅くする必要はないと考えます。画質に与える影響は、心拍よりも呼吸の方が影響するという見解もあります。

 冠動脈造影の場合には、ニトログリセリンやミオコールスプレーなどを使用して心拍数を落とした方が正しい評価が得られます。

②造影剤の量と注入速度につぃて

 造影剤量は、マグネビストなどの0.5mol/Lを前提に「体重」×「0.2ml」がよく使われています。

 遅延造影のみの場合の注入速度は、用手的に適当な速さで注入すれば問題ありません。もちろん自動注入器を使用して0.2~0.5ml/secで注入しても同様です。

 Perfusionを実施する場合には、造影剤の注入速度:3.0ml/sec、生理食塩水による後押し:3.0ml/secで20~30mlぐらいが適切だと考えます。
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