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胆嚢摘出等のopeの際に体内に留置された金属はここ最近のものであればMRI検査可能と認識してよろしいのでしょうか?

その他、臓器切除時の脈管に対する止血クリップ等、ope時の金属に関してMRI検査の可否についてご教示願います。
医療機器・器具
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腹腔鏡手術に使われるラパロクリップの添付文書には「MRI時に影響を受けない」との記載があります。このように最近販売されている医療デバイスにはMRIに対する安全基準が必ず記載されるようになり、MRI検査が可能なデバイスが多くなっているのは事実です。中には「ASTMに定義される試験等で臨床に用いられている3T以下のMRIで影響なく使用できることが確認されています」と記載されているものや、制限される静磁場強度と最大空間傾斜磁場が記載されているデバイスもあります。前述のラパロクリップの添付文書には、静磁場強度のテスト限界が書かれていませんので3T装置で大丈夫であるかは不明です。

このように、MRI検査が可能な医療デバイスが増えてきているのは事実ですが、それぞれに制限値が設けられている場合も多くあり、最近のものであればMRI検査可能であると認識することは危険であり、少なくとも添付文書を確認することはMRI検査の安全を確保するうえで必須だと考えます。最近になって発売されている医療デバイスには、必ずMRI検査に対するコメント(可否や条件)が記載されるようになりましたので、最低限それを確認することが必要だと考えます。
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