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ワンデュロ、デュロテップやフェントステープの添付文書に、本剤貼付部位の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増加し、過量投与となり死に至るおそれがあると記載されています。MRI検査にはどの程度危険なのでしょうか?
貼付剤・塗薬
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ワンデュロ、デュロテップやフェントステープは、中等度から高度の疼痛をともなう癌の鎮痛や中等度から高度の慢性疼痛の鎮痛を目的に用いられる薬剤で、 フェンタニルを有効成分とする主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成の麻薬性鎮痛薬です。

胸部、腹部、上腕部、大腿部などに貼付して使用されますが、本剤貼付後、貼付部位が電気パッド、電気毛布、加温ウォーターベッド、赤外線灯、集中的な日光浴、サウ ナ、湯たんぽなどの熱源に接しないようにすること。貼付中の熱い温度での入浴は避 けること。体温が40度以上の患者には使用しないこと。などの注意事項が記載されていることを鑑みて、体内深部温度で通常操作モードで39度、第一次水準管理操作モードで40度で制限されてることを考えると体表面での温度がそれ以上になることは容易に推測されます。

以上のことから、金属が含んでいなくても貼付面の温度上昇によって薬剤の吸収が促進され過量投与となり死の至らしめる貼付薬が存在しますので注意が必要です。

 

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