水頭圧用シャントバルブは、水頭症治療を目的としたシャントの治療効果を最大限に発揮させるために、髄液排除量ならびに頭蓋内圧の微妙なコントロールをしています。設定圧が変化して髄液排除量が少なくなれば症状が改善せず治療効果が低下し、逆に髄液排除量が多すぎれば頭蓋内に出血が起こり硬膜下血腫を生じる可能性があります。また、患者様の状態によっても適正な髄液排除量に違いがあるようです。このように髄液排除量の微妙なコントロールは患者様にとって必要不可欠です。
MRIの静磁場によってシャントバルブの設定圧が変わっていることがありますので、検査終了後速やかに確認し、設定圧から変わっていれば正常の値に戻してください。