コンタクトレンズの紫外線吸収剤として用いられているベンゾトリアゾール系およびべンゾフェノン系素材ならびに凝着剤に金属が含まれていないことをコンタクトレンズメーカに確認しましたので、UV仕様のみのコンタクトレンズについては装着したままMRI検査を実施しても障害を発生させることはないと判断します。
しかしながら、カラーコンタクトレンズには金属系酸化物の着色剤が含まれていますので外す必要があります。これらの添付文書の禁忌禁止事項の欄には「MRI検査を受ける際には外すこと」との記載があります。
念には念をいれるという意味とMRIガントリの中でコンタクトレンズが外れた場合に回収できないという理由で、病院としてすべてのコンタクトレンズを外す方針でされている施設もあると聞きます。これらは安全面を十分に配慮した対応として評価できますが、ご本人が外したコンタクトレンズを保管する容器を持参されていない場合など、外すことによる二次災害を発生させないことに十分注意をしなければなりません。