iPhone6以降の機種に影響がでるようで、ヘリウムガスを浴びると完全に動作しなくなり電源に接続しても充電開始の表示もされない。という情報を入手しました。原因と実際のMRI業務で影響を受けることはあるのかを教えてください。
この現象はApple社のiPhone6以降の機種に見られるもので、他の機種での影響は認められていません。 電子機器の動作に必要な一定の周期で振動する発振器としてクォーツが広く使われていましたが、クォーツは高温での動作が不安定になることと装置が比較的大きい(1mm✕3mm)ことから、Apple社では数年前から発振器にSiTime製のサイズ・消費電力ともに世界最小とうたう「SiT512」という極小マシンを採用しています。しかしながらヘリウムの分子が非常に小さいために、このSiT512の内部にヘリウムが侵入し影響を及ぼしたのだと考えられます。 もし、ヘリウムが原因で動作が停止した場合は、電源を接続せずに1週間放置して完全に放電してから、電源に接続して1時間充電すれば正常に戻ると案内されています。 正常の操作環境でのMRI装置は、蒸発したヘリウムは排気管から排出するシステムになっていますので検査室や操作室にヘリウムが漏出することはありません。しかし、ヘリウム充填時などヘリウムが検査室に漏れ出る可能性はゼロではありませんので注意が必要です。特に、排気管のつまり(鳥の巣など)がないかを定期的にチェックしておいた方がいいと思います。
https://iphone-mania.jp/news-232234/ から引用