貴社のリストバンドの印字成分が不明ですので、明確な回答を差し上げることはできません。
よく安全性講習会などで紹介されている患者確認用リストバンドによる火傷の症例は、外国からの情報だと聞いています。リストバンドが火傷を誘因する主な原因は、印字するインクにカーボン（酸化鉄）など発熱成分が多く含んでいるか否かによります。国内で生産されるリストバンドには発熱成分がないことも多く、外すことなくMRI検査を実施していた経験もあります。
また、入院中の患者さまのリストバンドは簡単には外せないものですし、いかにそのままの状態で障害を負わすことなく検査を実施したいと考えますが、バンドとの間に発生する汗などの影響を考えるとリスクをゼロにすることは不可能です。
少なくとも担当者は、バンドと手首の間にスペーサを入れるなど一工夫をしていただき、リスクを認識して検査を実施すべきと考えます。まず、貴社（貴院）のリストバンドに使用されている印字インクの成分を調べられることをお勧めいたします。
