マスクの着用は、口の周りの発汗を促進しますのでMRIにとってあまりよい環境とは言えませんが、感染性の肺炎の蔓延などによって患者さまが着用を希望される場合が出てくることも考えておかなければなりません。幸いに最近の一般に市販されているマスクの鼻固定具はプラスチックでできていますので導電物質という観点からの危険性は低くなります。
しかし粗悪な製品には、その鼻固定具に針金が使用されています。昨年にはそれが原因で火傷事故も発生しています。マスクを着用しての検査が致し方のない場合は、マスクに少なくとも金属が使用されていないことを確実に確認をしてください。