CTを撮影すると確かに痛みを感じる部位に脱落したステイプラー(ペッツ)が存在することが確認できました。持参されたCTと比べると場所が移動していることもわかります。腹壁を刺激して痛みを感じても身体に影響を及ぼすことはないとのことでした。しかし、取り除くには外科的な手法しかありません。最近の器具は条件付きMRI対応となっていますが、26年前の器具は何ともいえません。吸引力だけでなく回転力(トルク)も強く働く可能性があります。
問診の際には、患者さんからの一言一句を聞き逃さず、その意味を理解して適切な判断と言動が必要だと考えます。安易に大丈夫だと判断するのは危険です。