アレルギーとは免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こる事をいい、ヒトに悪影響を及ぼす物質は多岐に渡ります。造影CTでは、食物や花粉、金属などに対してアレルギーがある人はヨード系造影剤にもアレルギーを起こしやすい体質であるとして対応します。それと同様に、MRIにおいても鎮痛剤に対して動悸、吐気、悪心があった方には、他の物質にもアレルギーを起こす可能性があるとして対応すべきと考えます。
ヨード系造影剤で副作用があった方が、ガドリニウム系造影では問題ないことが多く、ヨード系と違ってアレルギー反応を起こす確率はかなり低いという統計データがありますが、ゼロではありません。以上から、主治医の先生と造影剤の必要性を十分に検討し、異常発生時の体制を整えたうえで慎重投与されることを推奨いたします。