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ステントの添付文書のMRI適合性に発生磁力:90T2/mとの表記があります。どのような意味でしょうか? また、別のステントの添付文書にも「製品の磁場と空間磁場勾配電磁場:25T2/m未満」や「磁束密度と空間磁場勾配の積:99T2/m未満」との表記もあります。

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発生磁力は、磁場の強さを表す物理量で、磁場により発生する力(吸引力)に影響します。吸引力は、勾配磁場がある領域において物体に作用する力で回転力(トルク)と対をなすMRIの力学的作用です。

発生磁力(T2/m)=静磁場(T)×空間勾配磁場(T/m) で表されますので、発生磁力:90T2/mは静磁場:3Tの場合に空間勾配磁場30T/mまで耐えうることを示しています。臨床機の最大空間勾配磁場は10~20T/mなので発生磁力に関する安全性は担保されていると考えられます。

「製品の磁場と空間磁場勾配電磁場」や「磁束密度と空間磁場勾配の積」も同じ発生磁力のことを示していますが、25T2mだと装置の最大空間勾配磁場を示す位置では規制値を超えてしまうので、空間勾配磁場の分布を考慮してMRIを実施しなければなりません。

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