貼付剤は、含有成分もさることながら貼付剤と皮膚表面との間にわずかながら水分が存在することと、わずかな隙間が生じた場合に静電容量が共振状態になると大きく発熱する危険性があるので、熱傷のリスクを回避するためにもMRI時は貼付剤を剥がし、皮膚表面を拭いておくのがより安全だと考えます。
しかし、このテープを貼付したままでも致命的な障害を負わすわけではないので、がん疼痛治療薬として剥がす方が患者にとってマイナス要因が大きい場合には、貼付したままでのMRIの選択もありますが、その時は、熱傷を負わせた時の責任を回避できる絶対的な根拠とインフォームドコンセントが必要だと考えます。