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頭部だけのMRI検査ばかりをしているクリニックです。

コイルケーブルに関しては、患者さんに触れることはないので問題ないと思いますが、皮膚と皮膚の接触については、長袖・長ズボンの検査着へ着替えての検査になるので、皮膚と皮膚の接触は足関節部位あたりなので、そこはクッションを挟んでいます。

先輩技師の指示の元、腕に関しては特に拘束帯は使用せず、腕を組んだり手と手を握りあったりするのは、患者さんに自由にしてもらっています。

手の甲が内壁に触れている事もあると思います。

先輩技技師は、今まで患者さんからの違和感の訴えは一度もないから大丈夫、と言います。

これらの熱の火傷の事例は、シーケンスなどによっても、起こりえる可能性は変わってくるのでしょうか?

また、小さなお子さんの検査の場合、親に検査室に同伴してもらい、お子さんが怖がらない様に、足をさすってもらうようにしていますが、この行為とループ熱は関係あるのでしょうか?

このような形で何例もこなしているそうですが、これまで問題は全く起きていないそうです。

ここで詳しくアドバイスが欲しいのが、

●内壁への手の甲の接触

●腕組・両手の握りあい

●シーケンスによる発生率

●お子さまの検査時の同伴者の足をさする行為

無知でスミマセン、宜しくお願いします。
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MRIの危険性を意識しながら安全運用に心掛けていただき感謝いたします。発熱事故はさまざまな条件が揃ったときに発生しますので、これまで大丈夫だから今後も大丈夫だということは被検者の状況が異なりますので一概には言えないように思います。

1)内壁への手の甲の接触は、発熱するリスクが非常に高いのでボア壁には触れないように案内してください。MRI安全webの実験でも実際に発熱した状況を確認しています。

2)腕組みや両手の握り合うと、両腕と両肩を通してループができ電流ループが発生し肩のあたりが暖かくなることを確認しています。この状況でループの途中に刺青などがあると発熱を起すのではと推測しています。したがって、この姿勢はお勧めはできません。身体から少し離した位置にどこにも触れずに寝台の上に置いていただくのが最善だと考えます。

3)シーケンスによる発生率は、SARの高いシーケンスが発熱の発生率も高くなると考えます。

4)お子様の検査時の同伴者の足をさする行為は、付き添い者の静磁場暴露がありますが、お子様を安心させ鎮静させる重要な行為だと考えます。ループはできにくいと推測しますが、絶対とは言えません。しかし、さすっている手と被検者の足との間に発熱があれば付き添い者が熱を感じると思いますので、その時点で手を離せばそれ以上はひどくはなりません。このことを付き添い者に説明しておけば対応可能だと考えますので、この行為を発熱リスクのために辞める必要はないと考えます。

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