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 当院では、添付文書にMRI可否の記載のない整形インプラントの検査依頼があった場合は、臨床上MRIが必要と判断された場合は、単純写真で確認の上、インフォームドコンセントを得て、1.5Tで行っています。

 今回1.5Tの更新のため、数か月間3Tのみの運用となる時期があり、その間臨床医から3Tで撮像して欲しいと要望が来ました。

 数ヶ月検査を延長しても生命に影響がない患者の検査を3Tで行うことには抵抗がありますが、臨床医を納得させるだけの根拠を持ち合わせておらず、困っております。MRI安全講習会で、MRI可否不明の金属について3Tで撮像というのは一般的ではないというお話を聞いた気もしますが、臨床医を納得させられる文献や資料等ありましたら、教えていただけないでしょうか?
整形外科インプラント
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 磁性体がMRI装置の躯体に近づく際に受ける吸引力および躯体内に入ってから受ける回転力は、磁束密度(静磁場強度)の2乗に比例しますので、体内の磁性体は1.5T装置の4倍の力を受けることになります。したがって、1.5T装置で大丈夫であったとしても3T装置で大丈夫である保証はありません。かといって、その危険性(安全性)を人体で検証した事例もないように思います。どうしても断り切れない状況になった場合には、MRI検査の必要性と未知の危険性を患者に十分に説明し同意を得たうえで、依頼医の責任で実施することになるのだと思いますが、不幸にして3T装置で実施したことをきっかけに患者と大きなトラブルになり得ることを十分に承知しておく必要があります。
 発熱量も磁束密度の2乗に比例しますが、通常操作モードを遵守している限り大きな問題はないと考えます、
 差し出がましいとは思いますが、このような更新工事のような場合、インプラントを埋め込んだ当該患者を周辺の1.5T装置を所有の施設に検査を依頼することで対応するのはいかがでしょうか。

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