ミラーネイルパウダには金属が含まれているようですので、磁性体検知器を使ってスキャンをしてみて反応すれば、ネイルを外していただくのが最善です。 しかし、検知器には反応しないが金属の付着が疑われる場合は、爪の表面をこすってみて何も付着しなければ、念のために粉末の飛散を防ぐための手術用手袋と質量のある物質が吸引されないための軍手を着用していただいてMRI検査が可能だと考えますが、このような対応でMRI検査を実施するという院内ならびに主治医のコンセンサスと被検者に対してネイルのデザインが崩れる可能性、発熱の可能性などを十分に説明し、承諾を得たうえで当該施設の責任の下でMRI検査を実施してください。 MRI安全講習会などで、ネイルは質量も小さいし発熱があったとしても生命に危害を及ぼすことはない。との説明もありますが、パウダに含まれる金属の吸引力ならびに発熱の程度は不明ですので、磁性体検知器に反応したネイルを装着したままMRI検査を実施する場合は、MRI検査を実施するメリットがリスクを大幅に上回らないと実施者責任を逃れることはできないと考えます。