ご指摘のように、試験を実施した金属の方の物性値が悪かった場合は流用可能です。
他方、導電率あるいは透磁率・磁化率といったものが、どの程度変わっているのかについて正確にわかれば、例えば変位力であれば、先に示したようにある程度の理論値の計算が可能です。また、発熱に関しても導電率がある程度わかれば、それによってどれぐらいSARが上昇しうるかということも予測はできます。
その辺を考慮していただくと、磁化率や導電率が著しく高くならない限り、正確な物理的根拠を もって、既試験品のデータを外挿することはできると思われます。