MRI検査に精通している技術者のいる臨床現場であれば、その製品の素材などを検討してMRI検査の可否を判断できると思いますが、そうでない臨床現場では、「試験によるMR安全性評価を実施していない」という記載のみでMRI検査を実施する勇気はないと思います。
「試験によるMR安全性評価を実施していない」という記載は十分かと言われるとそうではなく、試験をしてどのくらいのコンディションであればMRI検査ができるのか、という記載をいただくことが当然望ましいことと思います。また、「自己認証による」という言葉の解釈ですが、勝手な規格に応じて勝手な基準に応じて試験をしたというわけではなく、例えば社内で規格試験をして検討した結果「安全である」ということを意味するのであって、自由勝手な基準で安全であるということをうたってよい、という意味では決してありません。その点は言葉の用語としてご注意いただく必要があると思っています。