基本的に金属が装飾品や下着に付いていなければ着替える必要ありません。金属入りの下着（ブラジャーやボディスーツ）や磁石入り健康下着を着用の場合は着替えが必要になります。過去に国内において洋服に「金糸」が織り込まれていたことが原因で，熱傷を生じたとする事例報告があります1)．また海外では金属糸や電気伝導デザイン，銀を含有させた洋服による熱傷の事例報告もあります2)．
ズボンのファスナーも気になるところですが目的部位から離れていれば問題ないと考えます。ただし、ポケットの中に何も入っていないように十分に気を付けてください。施設の環境因子によりますが、判断に迷う洋服は検査着に着替えることをお勧めします．
1)医療事故情報収集等事業第30回報告書（平成24年9月）
2)ACR Guidance Document on MR Safe Practices: 2013 JMRI 2013;37:501–530.
