「Good job報告」や「気づき報告」など, 従来のインシデント報告とは視点を変えたものを取りいれてみてはいかがでしょうか?
例えば, 医療従事者がMRI検査室内にハサミを持ち込みそうになったのをMRI担当技師が直前に気づいて止めたとします. この場合, ヒヤリハット事例として報告することはもちろん重要ですが, 視点を変えれば, 持ち込みを防いだ担当者のファインプレイ「Good job」ともいえます. 安全上のエラーが起こった時に重要なのは, それを多くの関係者で共有し議論することです. そのためには, まずは無かったことにせず報告をあげることが最重要であり, 報告を上げやすくするための工夫として上記のようなアイデアを有効に活用している施設もあるようです.
ちなみに「気づき報告」は, 現時点でエラーは起こっていなくとも放置しておくと後々エラーにつながりそうな気づきを報告するためのものです.