2020年にMR学会が約5800施設に対して実施したアンケート調査(回収率約50%)では、国内に設置されたMR装置約3500台のうち約64%が1.5T、約25%が3Tという結果でした。この結果を3年前のアンケート調査と比較してみると1.5TのMR装置は約4%減少し、3TのMR装置は約2%増加がみられています。台数だけみると1.5Tが主流であるといえますが、大学病院など規模が大きく検査件数の多い病院で3TMRIの保有率が高い傾向にあり、3TMRIによる検査数は多いと思います。1.5T、3T両方のMR装置が普及していることを考慮し、どちらのMR装置に対しても医療機器のMR安全性について添付文書に記載いただくことが望まれます。
海外では3Tを超えるMR装置が臨床使用されていますが、国内では臨床使用が認可されているのは3TまでのMR装置です。3Tを超えるMR装置の導入の動きは現時点ではみられませんが今後の動向に注意する必要があります。