仮に現時点で内視鏡クリップにMRI禁忌である製品が存在していなくても、今後どのような製品が登場してくるかの予測がつきません。一度、緩めたルールを後になって元に戻すことはなかなか困難です。例えば、貴院で使用されたクリップであることを確認できるものに限っては大丈夫であると決められるのはいいかもしれませんが、条件付きMRI対応であるという認識が薄れないようにしなければなりません。したがって、全面的に問題ないと言い切ることはできないように思います。特に体内デバイスに関しては、MRI検査に対して常にリスクが高いという認識をスタッフ全員が維持することが運用上、大切なことのように思います。