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最大空間勾配磁場についてご教授ください。

MRI装置の最大空間勾配磁場は「静磁場」×「空間勾配」で決まりガントリ開口部付近のマグネットカバーに近い位置で最大の偏向角(最も強い吸引力が働く)となると以前記載があったと思います。

なぜ開口部付近で吸引力が強いのかを調べていて壁に当たっています。

例えば最大空間勾配磁場17T/mの3.0T-MRI装置はどういった計算方法でその値になるのでしょうか?
検査環境

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静磁場[T]×空間磁場勾配[T/m]によって求まるのは「磁場による力(発生磁力)」です。

この「空間磁場勾配 T/m」は、時間的にスイッチングされる傾斜磁場ではなく、静磁場の磁束密度の空間的勾配を指します。トンネル型(ソレノイドコイル型)MR装置では、下記の図に示すようにコイルの端の部分で、最も磁場の空間的な変化が強くなります。それが、マグネットカバーの入口付近に該当します。

臨床用3T-MR装置での空間磁場勾配が 17[T/m]であるのは、一般的な値としてASTM F2052 のX3.1.3項に記載されているからだと考えます。


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