静磁場[T]×空間磁場勾配[T/m]によって求まるのは「磁場による力(発生磁力)」です。
この「空間磁場勾配 T/m」は、時間的にスイッチングされる傾斜磁場ではなく、静磁場の磁束密度の空間的勾配を指します。トンネル型(ソレノイドコイル型)MR装置では、下記の図に示すようにコイルの端の部分で、最も磁場の空間的な変化が強くなります。それが、マグネットカバーの入口付近に該当します。
臨床用3T-MR装置での空間磁場勾配が 17[T/m]であるのは、一般的な値としてASTM F2052 のX3.1.3項に記載されているからだと考えます。