Question

条件付きMRI対応心臓植え込みデバイス患者の複数回撮像についての質問です。

2024年1月12日に改定されました⼼臓植込みデバイス患者のMRI検査に関する運⽤指針 ３学会合同ステートメント改訂によりますと条件付きMRI対応心臓植え込みデバイス患者の複数回撮像がクラスⅡaとなっており、新たな施設要件を満たした医療機関でなければ実施できないとなっております。当院では不整脈専門医がいないため、新たな施設要件を満たせない状況です。

複数回撮像についてどのように解釈すべきかご教授願います。

条件付きMRI対応心臓植え込みデバイスを植え込み後、一度でもMRI検査を行っていれば、新たな施設要件を満たしていない医療機関では検査ができないのでしょうか？それともMRIカード非保有者のカード再発行を待たずに緊急的に複数回撮像する検査のことでしょうか？

院内マニュアルの整備が必要となる可能性があり、ご回答いただけますと幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

Answer 1

表５に示すクラスⅡａは、MRIカード非保有者の対応を述べています。したがって、MRIカード保有者であれば、従来とおりの対応で結構ですが、磁気共鳴医学会に報告があった昨年のインシデントにおいても、検査中の心臓デバイスに異常をきたいした事例が報告されていますので、条件付きMRI対応デバイスであっても生体モニタの装着はもちろんのこと、細心の注意を払って検査を実施してください。