ご質問にある「傾斜磁場」の意味によって回答は大きく異なります。一般にMRIに対して「傾斜磁場」といった場合は時間的にスイッチされるものを指しますが、ASTM規格ではこの「傾斜磁場」に関する試験項目はありません。したがって、おそらくは「空間磁場勾配」(静磁場の磁束密度の空間的勾配)を指しておられると思います。臨床用MRIにおける典型空間磁場勾配の値は1.5T装置で20 [T/m]、3Tで17 [T/m](ASTM F2052 1)のX3.1.3項に記載)です。ただし試験対象が常磁性体あるいは反磁性体である場合には、静磁場強度の値を乗じた値[T^2/m]を考慮する必要がありますので、御社の製品に応じてご注意頂く必要があります。