MRI SAFETY FORUM にようこそ。 ここではコミュニティメンバーに質問したり、 回答を得ることができます。


脳動脈瘤クリッピング術において開頭をしたい際はSPプレートを使用しますが、その添付文書ではチタン、チタン合金が使用されており、安全性の評価はされていないと記載があります。

チタン製およびチタン合金製インプラントについて調べると非磁性の金属であるため、磁場の影響を受けないと記載がありますが、論文ではRFによる発熱の可能性はあると記載があります。

現在当院では上記のことより脳動脈瘤クリッピング術は同意書を取得して、頭部SAR2.0以下での撮影を行っています。

こういった安全性の評価がないチタン、チタン合金の考え方はどうすればいいのかご意見を頂きたいのと他の施設ではどういった対応をされているのか教えてください。
その他のインプラント
タグ変更

回答 1

0 支持
貴院の採用されている対応が最善だと私は考えます。
非磁性であるチタン合金がMRI装置に吸引されることはないと考えますが、発熱の危険性ならびにMRIガントリ内でのトルクの作用を受けることになります。その作用は脳にダメージを及ぼすことは少ないかもしれませんが、チタン合金を頭蓋内に埋め込まれた患者さんに対するMRI検査は安全だとは言い切れません。
特に、添付文書に「安全性の評価はされていない」との記載があれば「要注意」の域だと考えるのが普通です。この場合のMRI検査実施にあたっての安全確保は、実施者責任となりますので十分に注意を払って現状の対応を維持されるのが良いと考えます。
...