MRI検査はラジオ周波数パルスを人体に照射して画像を得ますので、乳腺炎などがなくてもMRI検査を受けるだけで体温が上昇(身体がポカポカした感じになる)します。しかし、その体温の上昇は一般的な撮像条件で39℃以上にならないようにしなければならないことが決まっていますので、MRI検査で炎症部だけが特異的に温度が上昇することはないと考えます。乳腺炎を発症している患者さんは、発熱されている方が多いので、MRI検査による全身の発熱をより抑えるような条件で撮像する必要があります。
炎症箇所が乳腺でMRI検査部位が頭部や乳腺から離れる部位の検査では、温度上昇は炎症部の検査よりは少ないと考えます。
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