単身で来られる患者さんの更衣室の鍵は、検査室内に入ったすぐの扉のすぐ裏側にフックをかけて保管するのが最善だと考えます。扉付近は5ガウス程度なので、磁性体の鍵であっても吸引されることはありません。患者さんには、鍵をここに吊り下げておくこと明示しておくことが肝要です。
患者さんが鍵を身に付けてボア(コイル)の中に入ると、磁性体の鍵は必ず吸着します。検査室内に保管するのは、患者さんのロッカーを医療従事者が検査中に開けていないことの証明になります。もし、患者さんの勘違いでロッカー内の物がなくなったとの訴えがあった場合にも、鍵は検査室内にあるので私たちの潔癖度もかなりのパーセンテージで信用されます。