MRI SAFETY FORUM にようこそ。 ここではコミュニティメンバーに質問したり、 回答を得ることができます。


ボアに皮膚が直接触れると火傷のリスクとなるとありましたが、コイルはどうでしょうか?乳房MRIではうつ伏せで乳房を下垂する必要があるのでタオルを挟むなど現実的に難しいですが、乳房が大きく、コイルに接してしまう事があります。このような患者さんは特に汗をかいている場合も多いので心配した経験があります。

(第2回MRI安全セミナーでの質問 2025/1/26 )
衣服
編集

回答 1

0 支持
送信コイルからRF信号を送信している間は、受信専用コイルにはデカップリング回路によって電流が流れないようになっていますので、通常は人体とコイルが接していても発熱することはありません。

しかし、高周波の影響で皮膚との接触によって容量結合(capacitive coupling)が起こる場合があり、特に3T_MRIでは長時間の接触による局所的な発熱リスクが完全にゼロとは言えません。したがって、皮膚とRFコイルが直接触れる可能性がある場合は、適切な緩衝材(タオルやパット)を挟むことが推奨されます。

また、同軸ケーブルの途中で皮膚に接していると、電気的ループが人体との間に掲載され誘導電流が流れて発熱する可能性があります。ケーブルの取り回しや人体との位置関係に注意を払ってください。

編集
...