問診票に「てんかんの既往」に関する質問は必要ないと考えます。
確かに検査中にてんかん発作が起こる可能性が高いことが事前にわかっていれば、迅速に対応できるとの考えからだと推測します。ただ、いくら事前にチェックをしていても検査中に不測の事態が起こる可能性があります。そのことも踏まえて操作技術者は、検査中に患者観察を怠らないようにし、患者の状態が悪い場合には生体モニタを装着して検査を実施していると思います。
被検者のMRI実施に際し「約30分の静止」が一般的な目安ですので、てんかん発作を頻繁に起こす人のMRIの検査依頼であれば、診療情報として提供されると考えます。
また、問診を周囲の人に聞こえるような状況で実施されているようでしたら、てんかんの有無について被検者全員に尋ねるのは、個人情報保護の観点からもあまりよろしくないように思います。