当該の植込み型心電図記録計は条件付きMRI対応機器だと思いますが、まず、この記録計に直接RFパルスを照射しても大丈夫なのかを添付文書で確認してください。
植込み型心電図記録計は左胸の皮下に植込むものですが、金属アーチファクトが信号欠損領域として画像に影響を及ぼします。その影響度は、金属の種類と含有率で変わりますが、当該機器は非磁性体で構成された条件付きMRI対応なので、画像欠損領域はそんなに大きくないと推測しますが、実際に撮像した経験がないので正確なことは言えません。またアーチファクトの影響度は、植込み場所と心臓との距離も関与すると考えられます。
金属アーチファクトを低減する方法として、1)スピンエコー法を利用する、2)TEを短くする、3)受信バンド幅を拡げる、などがありますが、心臓シーケンスの撮像条件はほぼ固定されていますので、低減方法を大きく活用するのは困難だと思われます。
