頭部撮像に送受信コイルを用いる場合は、頭部に被せるコイル長がRFパルスの照射範囲だと考えることができますが、パラレルイメージングが可能な受信専用コイルを使用する場合は、ボディコイルからRFパルスが照射されます。
ボディコイルの長さは装置によって異なり、例えば、GE社の装置で3T_750ならボディコイル長は1050mmでアイソセンタから前後281mm(全長562mm)が感度領域部分となります。3T-750wでは1300mm、前後297.8mm(全長595.6mm)、1.5Tでは716mm、前後331m(全長662mm)が感度領域部分であるとのデータがあります。均一磁場性能をあげ、傾斜磁場強度(slew rate)に余裕を待たせようとすれば長くなりますし、ガントリを短く設計しようとするとボディコイルも短くなります。
胸郭上部に植え込まれたペースメーカのジェネレータが直接RFパルスの照射を受けるかどうかを上記のデータを参考に考えることができますが、厳密には使用されている装置の仕様をご確認ください。